『特捜戦隊デカレンジャー』第33話「スワットモード・オン」
特訓話の後編。
実際の訓練といえば、心臓破りのマラソンと腕立て伏せくらいしかしてないのはご愛敬(肝心の戦術はいつ修了してたんだか)。
文句なしに面白いんですけど、そうか鬼軍曹の外見がサル型なのはドギーと「犬猿の仲」だからなのか……!(笑) すっとびました。しかもスワンさんを交えて過去の因縁がありそうじゃないですか。ますます世界が広がるデカレンジャー宇宙。ハードボイルドな三角関係とか想像してしまいますよ畜生。この軍曹は是非再登場してほしいキャラです。
スワットモードのデカレンジャー達は強さのインフレしすぎですねえ。デカマスターやデカブレイクより強くなっちゃって。ここで強さの比較対象として三段階の強さの戦闘員達(アーナロイド、バーツロイド、イーガロイド)がいい判断基準になってるのは毎度ながら面白いです。
しかしここまで派手なメンバーのパワーアップって、戦隊シリーズでは珍しいですよ。
『ふたりはプリキュア』第34話「なぎさぶっちぎり!炎のガチンコリレー」
脚本は影山由美。以前から期待していたドラマ性の向上が見られて、個人的にはかなり満足。この調子を維持してくれれば嬉しいです。
ポイントはまずなぎさを中心にした日常描写の数々で、なぎさが無自覚に女子の人気を集めていること(なぎさは設定的に「女子にモテモテ」と言われることはあっても、具体的にどう愛されているかは描かれてこなかったのだ)と、再登場した友華先輩(マドンナ)がその空気にほだされてしまうこと。そして外へと広がっているなぎさの交友関係が、ラストではほのかとの仲に回収されていることなど。
ドラマ的に向上が見られるのはポルン絡みで、前回期待した通り(id:izumino:20040926#p3)「ポルンの予言」をパターン化して作劇の枠組みに活用している点。これは実際いいスパイスになっていると思います。ポルンの口走る曖昧なフレーズが後から実際の出来事として発生するというシークエンスは観ていて純粋に楽しいでしょ。
それと今まで「精神年齢が掴みづらい」と評していたポルンですが、ミップルがお母さん化することで、あぁ子供なんだなあっていうのが良く解る丁寧な描写になっていたと思います。こういう説明付けがあるか無いかだけで随分印象が変わってきますね。うん、ポルンは結構好きなキャラになりました。
レインボーブレス発動もお約束化しつつ毎回変化が加えられていていい感じ。「どこから飛んできたんだろう」って、ハヤタ隊員(ウルトラマン)みたいな有り難がられ方だなあ。*1
キャラ作画の面では河野宏之さんのタッチ(面長で大人っぽい顔立ち)が出ていて好みでした。壁を垂直に登るザケンナーの動きもアニメ的に楽しい。あー、久しぶりにトータルの満足度が高かった回でしたね。好みで言えば先週の話よりも好きだなあ。
ただ勿体ないのは、折角再登場したのに友華先輩登場回(第16話)の回想シーンがまったく無かったこと。あれだと先輩のなぎさに対する無意識の対抗心 or コンプレックスなんかが掴みづらい……っていうか子供は思い出せないでしょ。*2前回のおさらいなんかはストーリーに全然関わってこないんだから、そんなのより第16話の回想シーンを入れればいいのにな……。これはなんか制作上の制約でもあるんでしょうか。
あ、新キャラの男子はもう見ていて早く退場してほしくてしょーがないキャラなんですけど、そこはお約束に徹したみじめな退場劇を次回に期待します。というか来週はなぎさの誕生日なんですね。デートなんぞしてていいのか。
そういえば1クール目、2クール目はほのかの誕生日を中心にしていたから「ほのかの話」が多かったんだなと今更気付いたり。だから、なぎさの誕生日がある3クール目は自然と「なぎさの話」が増えるっていうことなんでしょうね。そもそもポルンがなぎさになついた頃からずっとなぎさメインの話だったような気もします。
『BSアニメ夜話』第2弾情報
10/25(月)「機動警察パトレイバー(劇場版)」
10/26(火)「アルプスの少女ハイジ」
10/27(水)「ふしぎの海のナディア」
10/28(木)「機動戦士ガンダム」
劇パトは事前に観ておきたいと思います。
ナディアですけど、司会(岡田斗司夫)がモロ関係者だっていうのは番組的に良くないんじゃないかなあ。