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『ドキドキ!プリキュア』第1話感想

 設定やキャラの面白さと、シリーズ構成やストーリーの面白さは別ですし、設定やキャラはすごく良さそうだけどストーリーへの期待は保留と感じる1話でした。


 しかし1話そのものはかなり面白かったのです。
 前期のスマプリの場合、5話くらいまでは「設定の活かし方もよくわからない」という保留が続いたシリーズでしたから、自分の中では対照的なスタートですね。


 あと、「自己中心的であること」にこれほど罪悪感を与えてしまう設定ですと、やはり「可哀想なくらい自己中になってしまうダークヒロイン」をエッセンスとして出してほしくなりますね。
 『ジュエルペット てぃんくる☆』のアルマ、みたいなイメージです。
 視聴者にも根暗な子どもやひねくれた子どもって必ずいますし(どっちかというとぼくはそっち側だったでしょう)、『てぃんくる☆』でも「あかりみたいな子は大嫌いだからアルマの方が応援したくなる」って書いていた女子中学生だったかな? のブログを読んだときのことを思い出すので……。
 強い光を描こうとするほど「影」が求められ、そちらに肩入れをしたくなるんでしょう。


 それにしても、「同世代の問題児」に対する態度と、「人の心が産んだモンスター」に対する態度に区別がなくて、どちらにもまったく等価な向き合い方でコミュニケーションを取ろうとしてる主人公がいいですね。
 こういう「敵に対するスタンス」はシリーズ的にすごく意味があるはずですから、この設定は殺さずに活かしてほしいな、と感じました。



 ところでEDダンスの振り付け師が今回から変わりました。
 前田健さんによるフレプリ以降の振り付けには「プロダンサーらしいキビキビした振り」を感じていたのに対して(フレプリはキャラ自身がダンサーですしね)、今回のMIKIKOさんの振り付けはジェスチャー的な仕草が多かったりキャラクター同士が腕を繋いだり、「ナチュラルな仕草や絡みで楽しませる」方向が加わっていたのがとても良かったと思います。
 子どももマネしやすそうだし、可愛いですね。

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