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『いつか天魔の黒ウサギ』第一話と、『BABY PRINCESS 3Dぱらだいす0』を観ました

いつか天魔の黒ウサギ

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 あのジュエルペット てぃんくる☆の山本天志監督と、アルマ役の声優・高本めぐみさん、裕馬役の声優・立花慎之介さんが主演に抜擢されている繋がりでチェック候補に入れてました。


 第一話の感想は……かなり良かった!
 高本さんのくすぐるような声がたまらないのと、山本監督らしい夜の色の演出が、ヒロインの神秘的な造形(髪の色が赤から青へのグラデーション)ともよく合ってますね。
 話の展開のテンポも畳み掛け感があって気持よかったです。こういうノンストップな演出のスピード感は『てぃんくる☆』っぽいですよね。

BABY PRINCESS 3Dぱらだいす0

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 OVA業界で初、と言われる3Dアニメ作品(ポリゴンCGのアニメという意味ではなく、立体視メガネをかけて観るアニメという意味の3Dアニメ)。


 イベント上映を観たほうがよい、とTwitterで熱心に勧められて、公開期間も短い(7月の9日から15日まで)ということで、急遽、友達と観にいくことにしました。
 これは、確かにべびプリ好きなら必見ですね。
 また、3Dアニメとして思った以上に完成度が高かったので、アニメに対する技術的な興味があれば劇場で確認することをお勧めします。
 単なる煽り文句ではなく「もしかしたら、これが新しいアニメの作り方になるかもしれないんだなー」と、歴史の証人になったような気さえしました。ほんとほんと。

本作はシナリオ、絵コンテ、原画、動画全て3D化を念頭に作成し、1カットごとにレイヤーを細かく分け、キュー・テックの最新3D化技術を駆使して3D化しています。
3Dを目的に製作されたポリゴンのキャラクターとは違い、従来のアニメファンが親しみやすい2Dの良さを生かした3Dキャラクターになっています。
画面からアナタ(視聴者)に向かって飛び出してくる美少女など、アニメーション界に新たな風をおこします!

http://baby-princess3d.jp/about/index.html


 まぁ、いかにイノベイティブな作品とは言っても、「技術革新はポルノ産業から始まる」の法則のごとく、途轍もなくお色気ハーレムアニメなんですけどね……。
 実写で例えるなら「映画館で着エロのイメージビデオを30分観せられる」に耐えられるくらいの胆力は必要なのでお気を付けください。
(ただ、「奥行き」の表現に長ける3D映像の特性からして、一画面にたくさんキャラクターが重なりあいつつ並ぶ「ハーレムアニメ」を3D前提で制作するのは正解だな、という発見はありました。)

 
 ちなみにスタジオ・コメット制作なんですね。監督は『ロザリオとバンパイア』や『ジュエルペット サンシャイン』の稲垣隆行さん。
 稲垣さんは、少年向けアニメや女児アニメよりは、こういう純然たる美少女イメージビデオの方が、才能が発揮されるのではないかなあという気も。