「サマーウォーズ量子論」説
観ろ、観ろ、と先月から薦めていた『サマーウォーズ』をろくさんが観にいったというので、チャットで話をする。
ろくさん: しかし、エヴァ破とかポニョを見たときの感動?みたいなのが、全然なくて、どーなんだろうって思いましたね
いずみの: 1800円ぶんは友達と語れたから、いいかなーと
ろくさん: wwwwwwwww
いずみの: 「いい脳内補完」を二三人でやると、「しみじみいい話だったんだな〜」と思える映画ですね
例えば、
つまり10進数2056桁の因数分解は手計算では何兆年かかっても解けない。一晩で手計算なんてとんでもない。暗算なんてできっこない。鼻血をだすぐらいじゃ絶対無理である。
サマーウォーズ:曜日の求め方とか2056桁の暗号とかの解説 - A Successful Failure
よい映画だけに、まともな科学考証がなされてないことが実に惜しい。誰かアドバイスできる人はいなかったのか。
……こういう疑問に対しても、サイモン・シンの『暗号解読』を読んだことあるなら、OZのセキュリティ管理組織は量子コンピュータを実現・独占している連中なんだろうというヤマを張れますし、そこから、ケンジたち56人の暗号解読者たちは「突然変異か何かで脳の中に量子コンピュータを積んで生まれてきた天才たちだってことですよね!」というウソSF解釈で盛り上がれたりします
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いずみの: さかのぼって脳内再構成することで、いい話になるということか
ろくさん: 悪い客なのか、いい客なのか良くわからない、それww
いずみの: いや、「だいたいいい話だな」というのは初見でも感じると思うけど(笑)
ろくさん: そうなのか〜わりと私の評価はもっと低い位置ですけど
いずみの: サマーウォーズ量子論説、というのをぼくは唱えていて
ろくさん: wwwwwwwwww
いずみの: 観測者によって、収束する情報が変わってしまう映画だっていう
いずみの: わりとマジな意見
ろくさん: そうですね。あれだけ散らばってると、取捨選択は視聴者がやることになりますからね
ろくさん: 核家族、非モテ論争やりたい人ならそっちに収束しそうですし
いずみの: 別の人とサマーウォーズの話をしていて、「本当にこの人は、俺と同じ映画を観たのだろうか……?」って思うくらい、語っている映画の内容が食い違う、ということが多々ありまして
いずみの: しかも、「一緒に観にいった友達の観測」も情報の収束に影響するみたいですね、ぼくが知る範囲の体験談だと
いずみの: だから、リア充なオタクと一緒に観にいけば幸せなサマーウォーズが観れると思います
ろくさん: wwww
実は後日、もっと長い『サマーウォーズ』感想を更新する予定です。ちょっとお待ちください。
(※更新しました→『サマーウォーズ』が時かけの失敗を繰り返さなかった、簡単な理由 - ピアノ・ファイア)
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- ナツキ先輩かわいいよね
- カズマは別にかわいくもなかったので、カズマ萌えは割りとどうでもいいです(←収束結果の異なる観測の例)