サイモン・シン『宇宙創成』のネタバレ感想

まったくのゼロからアップルパイを作りたければ、まずは宇宙を作らねばならない。

――カール・セーガン

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　同人誌の作業中に、友達から借りて読んでいた本。面白かった。
　「宇宙とはどうなっているのか？」そして「宇宙はどのようにして始まったのか？」ということの真実を知ろうとする天文学者、科学者たちの長い戦い。
　単にその解答がどうこう……などよりも、良くかみ砕かれた説明によって、「科学的探求とは何か」ということそのものを感じさせてくれるのが魅力だと思います。

　以下ネタバレ感想。

　それにしても、ビッグバン仮説と定常宇宙仮説の熾烈な争いを読むだに「ネタバレ禁止」と言いたくなりますね。だって結末を知った状態で読んだらハラハラできないじゃないですか……。

　まさかビッグバン仮説の方が正しかったなんて……。

「地球は太陽の周りを回ってて、太陽も宇宙の中心じゃないんだぜ！　あと、アインシュタインは途中で死ぬ」
「もーっ、まだそこまで読んでないんだから言うなよー！」

　脳内でこんな会話をしながら読んでました。