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ジョン・タヴナーの「仔羊」と「虎」

 先月、ジョン・タヴナー作曲の「仔羊(The Lamb)」と「虎(The Tiger)」をフルで聴きたくなって国内盤の音源をAmazonに注文していたのですが、

誠に申し訳ございませんが、お客様のご注文内容のうち以下の商品について、商品を
入手できないことがわかりました。

というメールが……。クラシックの音源は難しいなぁ。
 仕方ないので、改めて輸入盤を注文。

Tavener: Song for Athene, Svyati, and Other Choral WorksTavener: Song for Athene, Svyati, and Other Choral Works
Timothy Hugh John Tavener Christopher Robinson

Naxos 2001-02-20
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 でも今気付いたけど、HMVなら国内盤が買えたみたい……。まぁいいか。


 ウィリアム・ブレイクの詩である「虎」は、SF小説の『虎よ! 虎よ!』の元ネタとしても有名で、対となる詩の「仔羊」とセットで『羊たちの沈黙』のモチーフになっていることを知っている人もいるんじゃないでしょうか(だから「羊たち」は「仔羊たち」と訳すのが正しくて、その仔羊を食べる「虎」はレクター博士の象徴。『レッド・ドラゴン』にもブレイクの詩と、本物の虎が出てきますね)。


 といっても「虎」と『羊たちの沈黙』の関係については平山夢明さんの映画コラム(90年代の『The スニーカー』で連載してたやつ)で知っただけで、ぼくは正確なソースを知りませんが……。

どのような鉄槌が、どのような鎖が、

どのような炉でお前の頭脳を鍛え上げたのか!

どのような鉄床(かなとこ)が、どのような鋏(はさみ)が

大胆にもこの死ぬほど怖ろしいものに留め金をかけたのか!

星々がその槍を投げおろしたとき、

天がその涙に濡れたとき、

かの方はそのみ手の業を見て微笑まれたか?

仔羊を造られた方がお前をも造られたのか?

Voces8の「仔羊」


オックスフォード・ニューカレッジ合唱団の「虎」