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ラノベ読んだ/風見周『女帝・龍凰院麟音の初恋』1巻

 三田誠イスカリオテ』に続いて、今はなんとなく「ラノベ読んでみよう」という周期なので、友達が感想書いてたラノベを一冊読んでみました。

女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)
風見 周

一迅社 2008-08-20
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人よりもちょっぴり巨乳が好きな高校一年生である俺―月見里悠太は、人生最大のピンチに直面していた。なんせ、夏休みの記億をきれいさっぱり無くしてたんだ。しかも、忘れちまった夏の間に俺はとんでもないことをしでかしてしまったらしい…。なんと「学園の女帝」と恐れられる超堅物の風紀委員長にして、日本有数の大財閥のご令嬢、アイドルも逃げ出す超絶美少女・龍凰院麟音と恋に落ちたみたいなんだ。―なに?おいしいシチュエーションじゃないかって?バカ言うな!麟音はなあ―天下無敵のど貧乳なんだよ!巨乳命の俺にとって、なんの魅力もないんだ!

 話の骨組みは正道のベタベタで、「主人公の胸の嗜好」と「ヒロインの胸のサイズ」を逆転させてエロを抜いた『修正報告』(もう三年前の作品か……)のようなドラマ構造。


 まぁなんでこの本を選んだかというと、ウチは何度も言ってるように「ものすごい美少女」の話が大好きなので、ラノベでどんなのがあるか調べてみたくなったのですが。


 その点、龍鳳院麟音は白雪姫とか髪長姫やトゥーランドット姫のごとく「世界一見た目が可愛い」みたいなルックス設定が付いている上で「自己認識では自分は非モテだと思い込んでいる」という……いいねいいね


 でもイラストのレベルで、そういうヴィジュアルの強さがあまり強調されてないのが残念でした。もっと描き分けようがあると思うのに、なんでそんな普通のヒロインっぽく描くのだ……、ライバルヒロインも「麟音に次ぐ超絶美少女で学園一の爆乳」とか書かれているけど絵的にそれが表れてないのがな〜。
 ……という、かぎられた読者の嗜好によるニーズの主張でした。