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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

24日以降の日記(ネギのお茶会/コボカフェ/空の境界)

 5月中旬から体調を激しく崩してしまい、久しぶりに鍼灸院に行けど、全身の39ヶ所に毎日お灸をすえるよう言われているいずみのです。
 全身三十九点ともなると時間もかかるし、一人ではお灸できない場所(背中側とか)もあるので、実際は十点くらいしかお灸していないのですが、やるのとやらないのでは大違い。
 しかし24〜25日の上京中は、旅先でお灸するわけにもいかないので、どうにも体力不足でヘトヘトでございました(それでも倒れたりするトコまではいかなかったけど)。


 五月上旬の日記(文学フリマのレポートも含む)も書いてない状態でブログの更新を再開するというのはちょっと違和感もあるのですが、とりあえず24〜25日のことから先に書いてしまおうと思います。

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24日(15時まで)

 この日の主な目的のひとつは、『魔法先生ネギま!』の作者である赤松健主催のオフ会(と言っても、公募でファンを集めたパーティのようなもの)、「ネギのお茶会」の抽選に受かっていたのでそれに参加しにいくことでした。
 個人的な収穫としては、こっそり赤松スタジオのミノルさんとお話できたことでしょうか。魔法考証や解説を考える際の苦労話なんかを聞くことができました。


 他の参加者にはhidakaさん、はしさん、やくろさん、山岸さん、黒猫さん、さんなどがいて、ぼくは基本的に彼らと歓談していました。
 「いずみのさんですか?」「あなたの赤松健論を読んでなかったらネギまにハマってませんでした!」という女の人が挨拶しにきてくれたのは、あぁ来て良かったなと思いましたね。


 ちなみに、この日にぼくがはしさんと楊さん相手に喋ったことが楊さんの日記で触れられていますが、

ネギま!部屋(楊さんのページ別館)「ネギのお茶会」について&朝まで生ネギまの裏話?とか

※5/27追記:
いずみのさんから全然書いていいとのことでしたので追記します。
--追記↓
うろ覚えの部分もあるので、間違いがあったらゴメンなさいm(__)m
いずみのさんの意見では14ページでずっと連載を続けていくと
必ず破綻すると言うことでした。
(ちなみにこの点は私も同じ意見です。)
いずみのさんの目算では8週ぐらい連載した時点?で破綻する
だったかな??
そして、いずみのさんとしては「18ページ・18ページ・14ページ・
休載」のペースがいいと言われていた?と思います。
実はその時にすごく納得感のある説明をされたんですが・・
他にもいろいろあった怒涛の2日間だったのどんどん記憶が
曖昧になりました。このためここに書くのを一旦書くのを躊躇
しました^^;
--追記↑

……これは正確には違うことを言っていて、「14ページでずっと連載を続けるというのは、要するに『はじめの一歩』化するということだが、ネギまは当然一歩みたいなスタイルで連載するような漫画ではない」ということを言っていて、「目算では8週ぐらい」という発言もしていません。
 んで、「18ページ・18ページ・14ページ・休載」というペースではなくて、「18ページ×7・14ページ・休載」というペースならアンケート的にも有効だろうという説をその後に続けていて、「8週ぐらい」という数字は、こっちの話で出てきた数字だろうと思います。


 このあたりの議論の詳細は、「あとでメールに書いて送ります!」と赤松さんには伝えておいたんですがまだ送ってない(笑)。

24日(15時以降)

  • お茶会後、連絡待ちの時間中に新宿の富春飯店で一服


 残る上京目的は、以前から吉田アミさんに誘われていた「KOBO CAFE講談社BOXカフェ)」と「ufotable cafe」を案内してもらうこと。
 そしてあと『劇場版 空の境界』の第四章の公開が始まっているので観に行こうと思ってたんですが、それは25日に後回しすることに。


 コボカフェでは吉田アミさん、さやわかさん、ばるぼらさんらと、空の境界サブカル業界なんかについてトークしていたのですが、なんと西島大介さんに遭遇できたりしましたとさ。
 西島さんは『ユリイカ』のぼくの記事も読んでくださっていて、ちょっとしかお話しできませんでしたが「漫画論とか読むの好きなんですよ、いずみのさんのやってることは面白いと思いますよ」「(『漫画をめくる冒険』は未入手だけど)探して読みますよ」などと言っていただけました。

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  • 漫画として批評的な意味のあることをやった作品なので……、と『アトモスフィア』を読むよう薦められました。すみません未読でしたのでチェックします


 途中合流した麻草郁さんを加えて(さやわかさんは西島さんと一緒に抜けた)、四人で雨の中、ユーフォーテーブルカフェへ移動。
 うわ、凄いフツーにおしゃれな喫茶店だ。ネタではなくごく真面目に飲食店経営してる感じで、フツーにカフェ通のお客さんが通ってたりするんだそうな。


 しかしこの時点で、いずみのは体力的にかなり限界。それでも本田透さんの『世界の電波男』は面白いですよ、とか、ダンテのベアトリーチェ萌えは凄いですよ、などと結構アツくなって話をする。

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 『漫画をめくる冒険』の下巻の構想などもチラリとして、帰りの電車で一緒になったばるぼらさんに、週刊連載のストーリー構造(「線のドラマと面のドラマ」論)の話などをしていました。

25日(in 東京)

 カプセルホテルに一泊して、7時間ほど睡眠。大浴場付きのカプセルホテルだったのでかなり体力は回復できました。
 でもHP上限そのものが下がってる状態というか、ステータスが「どく」になってるような感じなので、休んでもすぐまた疲れるんですが、渋谷で空の境界を観るまではなんとか体力も保ちましたよ。


 空の境界は、第四章もデキが良かったです。
 この章からキャラクターの「主観的映像」が急に増えてきて、第一章から少しずつカメラが情緒的な内面へと入り込むよう変化していっている、という演出レベルの推移が発生しているのが面白かったです。

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 第一章はほとんど客観的な映像ばかりだったでしょう。式の主観ショットで「死の線」が描かれるか描かれないか、という対比で第四章と第一章が比較できるようになっている。章ごとに監督が異なるというシステムで作られているシリーズなのですが、それでもちゃんとシリーズ全体が演出レベルでコンセプチュアルにコントロールされているとしたらなかなかの感心所ですね。
 あと、今回もパンフレットの奈須きのこインタビューは必読


  • 鑑賞後、渋谷から秋葉原に移動してメロンブックス
    • この日の午後で18部置いてありました。手書きポップ付きの平積みでしたが、山のカゲで低い位置になっていたので、かえって見付けづらいかも

25日(in 京都)

 どうせだからと思って、帰りの新幹線は京都駅で途中下車して、まきがいさん、マントラプリさん、水音さんらを急遽呼び出して突発オフ会をやってました。


 まきがいさんとマントラプリさんが『Fate/Zero』を読破したばかりだというので、ギルガメッシュイスカンダルのキャラクター解釈の話で盛り上がってました。
 あと漫画や小説における描写の視点と、少年漫画の王道的なビジュアル演出(テニプリの氷の世界、手塚ゾーンの竜巻など)の関係について語ってました。


 終電ギリギリまで河原町サイゼリヤで話し込んで、自宅に着いたのが24時過ぎ。ほんまヘトヘトでした。