近況と夢日記
前から言っていた個人誌ですが、ようやく完成しました。印刷はもう済んでいて、漫画関係の方々への献本も進んでいます。
正式な発行日は14日なので、告知ページとか作りたいのですがまだ手つかずです。
夢とフィクションの関係
今朝は、「とてつもなくショックなことがあって怒りと悔しさのあまり絶叫する夢」を見ました。
「夢」っていうのは、人間の情動や防衛本能(闘争or逃走反応)を常時トレーニングしておくために、わざと「怖い目にあう夢」「イヤな思いをする夢」を見るような仕組みになっているらしいのですが、今回みたいに絶叫したくなるほどショッキングな夢を見るっていうのもそのパターンのひとつなんでしょう。
だから一口に「悪夢」って言いますけど、悪夢はストレスがあるから見るというネガティブなものでもなくて、健康な動物にとって必須のカンフル剤であり、「定期的に見なきゃいけないもの」だということも本で調べてみるとわかります。
夢に迷う脳――夜ごと心はどこへ行く? J・アラン・ホブソン 池谷 裕二 池谷 香 朝日出版社 2007-07-18 売り上げランキング : 74312 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- 眠り関係で悩みのある人は必読の本
室内犬を飼ったことのある人ならわかると思うのですが、犬もウーウーうなりながら体をピクピクさせて寝てる時があって、あれも「逃げる夢」か「戦う夢」を見ることで危険なシチュエーションを疑似体験してるんだろうなぁと。そうしておかないと、いざって時に身体が本能的な「闘争or逃走反応」を働かせてくれなくなるかもしれないわけですね。
しかし現代の人間には、「全力で悲鳴あげながら咄嗟に逃げ出さなきゃならないシチュエーション」や「全力で吼えながら目の前の敵を殺さなきゃいけないシチュエーション」なんて滅多にないので、「悪夢」は防衛本能をトレーニングしてくれるというより、単純に苦しいものでしかなかったりしますけどね。
でも、マイナス思考や危機管理(リスクコントロール)の感覚を忘れさせないという意味では、「悪夢」は現代の人類にはやはり欠かせないものなのかな? という気もします。
こうした「悪夢は人間に欠かせないものなのかもしれない」という考え方は、そのまま「人類にとってフィクションは必要なのか?」という議論にそのまま当てはまる問題だろうと思います。
ホラー映画を観ることで、我々は夜道の小さな物音でも恐れるようになるわけですし、ブルース・リーの映画を観ることで、何かに全力で立ち向かいたくなるわけですし。