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スピノザの世界―神あるいは自然 上野 修 講談社 2005-04-19 売り上げランキング : 70520 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- ダマシオの『感じる脳』を読んで以来、インスパイアを受けまくっているスピノザですが、入門書としてはおそらくこれ以上ないだろうと思えるくらいわかりやすい本でした
- 直観的に「スピノザの神」は「老荘のタオ」に似ていると感じていましたが、「もしスピノザがユダヤ/キリスト教文化の中からではなく、中国文化の中で思弁していたら」という思考実験を遊ばせても面白いと思います
- 『老子』の論弁的な漢文はプログラム言語による記述を思わせる所も多く、幾何学的な証明を旨とした『エチカ』からも老子と似たような印象を受けます
- そういう意味でこの『スピノザの世界』は、入門書としては(『老子』における)『タオのプーさん』みたいな本じゃないかな、と思ってみたり(流石にプーさんほど柔らかく書かれているわけじゃないですが)