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『あやかし堂のホウライ』完結(全三巻)

 17日に第3巻が出ていた事実に気付いてなかったので、今日慌てて買ってきました。
 mixiでコミュ作ったくらい好きな漫画です。

あやかし堂のホウライ 3 (3)あやかし堂のホウライ 3 (3)
作・金田達也/原案協力・藤田和日郎

小学館 2006-02-17
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 1巻、2巻、3巻、どれ読んでも泣きます。
 『あやかし堂のホウライ』は少年漫画の一種の(変化球としての)到達点であることは間違いない傑作だと思ってます。だって主人公、小四の女の子*1ですよ。それも、身体能力も頭脳もせいぜい優等生、という域で、超能力も持たない、戦闘力も無い生身の人間で。
 それでもこの女の子はヒーローなんですよ。作品世界の中で一番強くて、みんなを救うことができて、最後に勝っちゃうのは、主人公であるアヤカなんですよ。戦う相手は街を滅ぼすレベルの妖怪なのに。

 勿論『うしおととら』の「直系」少年漫画、として読むのが正しい作品ではあるのですが*2、しかし「これはフジタじゃ絶対描けないな(誉め言葉)」という評価こそが相応しい作品でもあります。


 余談ですが、個人的には『昴』『バカ姉弟』『あやかし堂のホウライ』の三作が「女の子がヒーローの漫画」という位置付けで三大傑作に据えられてたりするんですけどね。構図はどれも良く似てるんじゃないでしょうか。しかし『昴』と『バカ姉弟』は青年漫画ですが、あやかし堂は少年漫画なんだっていうのが特徴的ですね。

*1:これがまた可愛いのなんの。あのランドセル姿に涙しないロリコンは居ないと思いたい

*2:むしろその「血筋」による様式を認識しながら読まないと、少女漫画とジャンル区別がつきにくそうではあるし