『百合姉妹』休刊の報

　だそうですね。原因はやっぱり、売り上げの問題なのかな？
　ケバケバしい誌面構成や悪ノリしがちなライター陣も読者を遠ざける原因だったかもしれませんが、そもそも初手からして『百合姉妹』という誌名自体が客をヒかせていた雑誌なんですよね。
　だから、これが誌名を変えてリニューアルするつもりの休刊だとしたらまぁ賢明だよねという気はします。というか、リニューアルを期待。
　「百合姉妹」というネーミングセンスも「日本初の百合専門誌」というインパクトを強調すると共に「表紙イラストで本屋を騙してマリみてコーナーのスミに置いてもらう」というゲリラ商法の為だけに選ばれたような代物なんですから、一度「百合専門誌」という存在自体を業界に認知させることに成功させた以上、今では無用の長物ではあるんですよね。

　ただ、今後百合姉妹に代わる雑誌を創刊するのがマガジン・マガジンであるとは限らない、という問題はあるかも。ヨソが手を出すとしたら、完全に早いモノ勝ちのスピードレースになると思うんですが……まぁ要するに、紺野・つだ・林家・ひびきのあたりの作家を何処が先に揃えられるか、という（笑）。
　近頃の自分自身としては百合そのものに飢えているということも無いんですが、特定作家の活動の場、新規発掘の場として存続していてほしい媒体ではありますね。