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『特捜戦隊デカレンジャー』第49話「デビルズ・デカベース」

 今作のラスボスであるエージェント・アブレラは「悪魔の商人」として描かれ続けていて、それは大人の目から見ると「現体制に寄生して甘い汁吸い続けた方が利口だよなあ」というクレバーな悪役のイメージ(コウモリをモデルにしてるのも、そう)に繋がるのですが、そこは子供番組である戦隊シリーズです。銀河をひとつ滅ぼしたことがあるという過去の罪状を付け加えた上に、愉快犯的に無差別破壊を楽しんだり、今まさに現体制を覆そうとしているという、子供でも解る悪役にすっかりイメチェンです。
 まぁ寄生し続けようにも、手が後ろに回る罪状があまりにも溜まりすぎてヤケがまわったんでしょうな、この人……などと内心を慮ってみたり。


 ピンチの作り出し方が非常に巧いので、スタッフの手で踊らされるように感動します。来週はやっぱり根性で逆転するんでしょうか。
 結局、殉職者は一人も出さないとみた。出してもいいと思うんですけど、この流れだと出せないかな〜と。


 あと、これはワガママな意見なんですが。デカベースがデカベースロボに変形する時は是非、「傾斜していく床の上を滑り落ちる職員達の死体(?)」のカットを入れて欲しかった!
 ちょっと無惨すぎる映像かもしれませんが、先週は思いっきり職員を死体っぽく撮影してたくらいなんですから、そういうダメ押しがあっても良かったなぁと。まぁ、映像に映らなくても脳内補完してましたけどね。