HOME : リクィド・ファイア
 移行後のはてなブログ:izumino’s note

『双恋』第12、13話(終)

 ええ、誰がなんと言おうと名作です。ぼくの中では、ですが。
 12話のドラマ演出が素晴らしかったのでそれだけで全てを認めたくなります。そもそも1クールの深夜アニメっていう時点で評価ハードルはババ低なので(笑)*1、自然と誉め所も出やすくなるわけでして。
 12話がいかに良かったのかは、当日にメモしていた感想から抜粋してお送りしますので気分をお察しください。

演出力すげええええ。
手に汗握る30分だった。身悶えし、震えた。血圧上がりまくり。今年を通して最も興奮したアニメだったかもしれない(っていや、カレイドの最終回があったか……)。
出崎演出かと思わせるコテコテの止め絵の力強さ。タメのタイミングの取り方が神すぎる。好みの問題だけど、アニみてもこういう演出だったら良かったのになあ。*2
えげつないシナリオによるクライマックス感を演出が最大限にまで高めている。とりあえず12話に関しては名作入り認定。

 しかし最終話観て思ったんですけど、これって80年代どころか70年代のラブコメなんじゃあ。80年代ラブコメは「三角関係が成立した後の人間関係」をメインにして描く筈ですからね。あいや、70年代じゃラブコメですらないな。「青春ドラマ」だ。「愛」っていう言葉がまだ商品化されていない時代の話ですよ。結論が恋愛じゃなくて友情に収束される所もそうかな。それも「友情と愛欲の板挟み」状態とはまた違う、健康的な終わり方。


 萌えコンテンツがどうこう、とか、今の十代の子達に受け入れられたのかどうか、などの業界的な問題とは無関係に、今期のアニメで一番興奮できたアニメでした。後半だけでもいいですから是非皆さんに観ていただきたい!(特に「止め絵演出」っていう言葉の意味が良く解ってない人には)
 まぁ、ぼくと同じ感想を持つかどうかはまるで保証しませんが……。

  • 追記

 hidakaさんの好ましい感想。やっぱり、12話があるだけで大分評価が違ってきますね。
 アニメ版の『双恋』はタイトルに「恋」が入ってはいますけど、恋愛関係を描いたドラマではなくて、恋愛を意識しあうまでの話なんだと思います。

*1:良作を期待してないから

*2:いやマジで