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『「姉ゲーム」大全』発売

izumino2004-11-27

 内容については、メインライターであるYU-SHOWさんの宣伝ページをご参照のこと。
 まだ読んでもいない本の感想は書けないのですが、「ゲーム大全」シリーズの前作である『「妹ゲーム」大全』と『鬼畜ゲーム大全』について触れておきます(いつか感想書こうと思いつつ書く時期を逸していたので)。


 こちらは両方ともしろはたでお馴染みの本田透氏が陣頭指揮を執った「ほんださん本」とも言われているのですが、実際に本田氏の担当したテキストコラムのページが面白すぎます。殆どギャルゲーの話ではなく「漫画史におけるセックス/恋愛論」と言ってもいいもので、漫画読みの人にもお薦めしたい程。
 それは“漫画の神様”手塚治虫と“劇画王”梶原一騎の「女なるもの」を挟んだ確執に端を発する一大妄想歴史であって、アニメ/ギャルゲー/オタクという狭いカテゴリで「萌え」を捉えようとする社会学的なオタク論諸書籍よりもよっぽど説得力があり、そして威力と迫力があります。
 なぜオタクが愛されようとするのは近親者でなければならないのか、その中でもなぜ「妹」でなければならないのか、なぜオタクは想像の中で少女を犯し続けなければならないのか──。この二書は本田氏による「キモメン論」という極端な論系*1をとりながらも、だからこそ血と肉の通った迫真のドキュメントであり、それらの問いに対する答えのひとつを確実に示していると言っていいでしょう。


 余談ですが、劇画に比較的疎い当方としては、猛烈に梶原漫画を読み揃えたくなった本でもありました。誰か、カラテ地獄変三部作持ってたら貸してください。

鬼畜ゲーム大全 (INFOREST MOOK Animeted Angels MANIA)

鬼畜ゲーム大全 (INFOREST MOOK Animeted Angels MANIA)

 「妹」「鬼畜」「姉」の三角構図でとりあえずの三部作完結だそうです。次は「弟」? だとか言われてますが、むしろふたなり・女装・ショタ・ホモを含めた『ち○こゲーム大全』とかどうですかね(いや冗談ですが……見たいけど)。

*1:だからイケメン/モテ系のオタクが萌える理由にまでは至っていない