『ふたりはプリキュア』第19話「こわすぎ!ドツクゾーン最期の切り札」
悲しいことに、最後まで書いた感想が全部エラーでふっとんでしまいました……。原因が海外プリキュアサイトのスクリプトエラーだってのが萎え。
ということで要点だけ書きます。あとは皆さんが自分で考え、自分で妄想してください。
何から何まで、他人が分析してくれると思ったら大きな間違いですよ!(すみませんヤケになってます)
あきらかにカット数や作画枚数が不足していて、台詞による世界説明に頼った回。
そういう切り詰められた製作環境でアニメ的な快楽を作るのはなかなか難しく、その為カットアップやモンタージュ技法を多用することにもなるのですが、それがうまくいって良いフィルムが出来上がるとも限らない、と。結局、台詞の比重を増やす結果になったようですが、その脚本もちょっと迷いが見えていて潔さが足りない感じですね。
番組スタート時に比べれば、今は「女の子の日常」を書ける脚本家がかなり充実してきた反面、「勧善懲悪」や「戦争」を書ける脚本家が不足しているようで、これは今後のネックになってくるんじゃないかと思います。
でもこの、「経験値の足りないスタッフ達が頑張ってヒーローものにしようとしている」という雰囲気は実は好きなんですよ。それって、なぎさ達が少しずつヒーローになっていくっていう過程と相似じゃない?
では、その今回メインだった世界説明の部分に注目することにします。
- ドツクゾーンにも都合がある
プリズムストーンがなきゃ死ぬ、っていう設定ならまぁ集めようとするわなあ。それは「悪」じゃないよね。
ただ、その手段が「強奪」だったり、「世界を闇で埋め尽くす」発言をしているのが問題なだけで。ほのか様的にはアウトだろうと。ぞんなの絶対まぢがっでますよと。
こういう「敵にも敵の都合があるんだ」的展開は日本アニメの伝統でもあるんですが、どうケリを付けるのかしらん。むしろ、メップルとミップルが堂々と「自分達が良ければそれでいいんだ」的な発言をしちゃってるのもアレです。それは「善」じゃないよね。
- 光の園の性的役割
随分はっきりと色分けしてるんだなあ、とちょっと意外。
男は男らしく、女は女らしくの世界なんでしょうか。その割に「伝説の戦士」であるプリキュアは女子中学生に任せられるというのがちょっと謎。
第1話でのメップルも「女の子メポか?」とまず相手の性別を確認していたり、男の子(ビッカリーニ)に無反応だったミップルがさなえには反応していたりと、女の子であることがプリキュアに選ばれる条件でもあるように思えるのですが。
あ、キュアブラックは「♀+♂」でミッドフィルダー、キュアホワイトは「♀+♀」でディフェンス、っていう考え方はこの性差役割で説明できるようになったかもしれませんね。