『ヒットをねらえ!』最終話「みんなー!」
非常に面白いシリーズだった。
ヒロインが「夢をみる」ことから「夢をつくる」ことへと背伸びしながら成長していく中で、更に「夢をつくる」こと自体を夢みるようにシフトしていくと。まさにモラトリアムな若者社員が自己実現を模索していく過程をうまく描いたドラマであって、感動的でした。*1
15分番組とは到底思えないほどストーリーが濃厚で、一般的には『超変身コス∞プレイヤー』とのリンク作品として本作を楽しんでいる人が多いみたいですが、ぼくはそちらの先入観がまるで無い分、かえってストーリーに集中して観ていたんだと思います。
あとやはり、レイアウトのセンスが非常に良くて、画面を眺めているだけで楽しい、というのは大きい要素だったと思います。やっぱ映像の魅力ってのは止め絵の魅力なんですよ(と知ったかぶりを言ってみる)。
- 追記
すぎたさんが「孤独に大絶賛してしまいました」と仰ってますけど、どうなんでしょう。確かにすぎたさんの評価の仕方とは異なりはしますが、ぼくも高く買っているんですけどね。
*1:まぁぶっちゃけ、あーゆーオタク人気に頼った特撮番組に夢を託すのもどうよ、という気もするが。90年代の頃なら、まだリアリティのある「夢」だったと思うけど