ガンスリ話
おっと。
具体例の無い噂を放置したままでは無責任だし失礼なので、補足しておきます。
『電撃大王』にガンスリの第一話が掲載された号の作者インタビューがそうで、「よくある萌え漫画っぽくしたくないんですよ」的なことを、その萌え漫画がたくさん載ってる電撃誌上で発言していたこととかです(その号が手元に無いので記憶に依ってます)。
直接的な萌え批判はしてない筈です。これはぼくの筆がすべってました。訂正します。
「非萌え系」……っていうのも今考え直すとあんまり正しくないですね。ただ、「萌え」という単語は使いたがらないようですし、「(女の子を)媚びさせたくない」という発言は同人誌で良く見かけます。この程度のプライド意識は、相田氏に限らず大抵の絵描きが抱いているものだと思いますけど。
ガンスリで社会福祉公社が偽悪的に描かれるのは、こういった意識(少女に救済を求めることに罪悪感を感じている〜)からでしょう。だから「ガンスリの大人達は悪人だ」といった類の批判は、それは作者の初期意図そのまんまであって、その先の「深読み」をしてないなと感じます。
自分が絵を「媚びさせたくない」理由がもうひとつある。自分でも少女に救済を求めることに罪悪感を感じているため、一方で少女に抵抗を求めて罪の意識から逃れたいのだろう。ここらへんは様々に矛盾していてなんとも不可解な心理だ。
ガンスリが面白いのは、そういった(偽悪的な)ロリコンが七転八倒するさまを眺めることと、ロリコンに振り回されて抵抗(あるいは順応)する少女達を愛でることではないかと。
基本的に酷い話なので、正直に「酷い話だ」と非難するのは間違ってないと思いますが。*1
アニメの最新話は、相田さん原案でエリザ話をリライトですか。
ラウーロが必死に「ロリコン」って言いたいのを我慢しながらジョゼと話しているのが笑えます。あんたいい人だ……。