『マリア様がみてる』第1話
所詮は第一回目の話なので、感想は箇条書きで。あたりかもしれないしはずれかもしれないです。
- ホント既存読者に気を遣って製作してるなあ。
- このアニメは、男性監督が原作を「開放する力」よりも「制御する力」の方が強い。
- 故に、制御しようとすることで逆に父性が見え隠れしてしまう(トンデモジェンダー論)。
- ユキヒロマツシタが原作の女性性をうまく開放することができるかどうかがこのシリーズの見所(ってことに今はしておこう)。
- 殆どの視聴者が前知識を持っているとはいえ、キャラ紹介があんまり印象に残らないな。字幕とか使っても良かったろうに。
- まぁ、元々会話主体のお話を、うまくアニメにした方だと思う。
- 芝居的には会話をダレさせないための気配りがされてて、一応見飽きない。
- でもシリーズ全編が会話主体のお話なんだから、今後が大変そうだ(手を抜こうと思えばバンクだけで会話を成立させられちゃうわけだし)。
- 吉田玲子は、脚本よりもシリーズ構成に専念してほしい気も。
- 声やキャラデザインに関しては文句なし。特に祥子が良い。
- ただひとり、蔦子さんにオフィシャルとの違和感があるけど、これはこれで新解釈として脳内採用。良い。
- でも、もうちょい全身で芝居してほしかったなあ(無いものねだり)。
- アール・ヌーボー調の意匠や絵本風のイメージが挿入される演出に、ちょっとギャップが。浮き世離れした絵は無い方がいいと思うんだけど。
- 次回予告の掛け合いは、じわじわと笑いが込み上げてくる感じでいいですね。
- そう考えると、件の「アール・ヌーボー調の〜」から生まれるギャップもじわじわおかしく思えてきた。ひょっとして笑いを誘ってる?
- そういう「制御していない笑い」っていうのは非・男性的? 狙いすぎると男性的。
まぁなんだ。アニメ製作委員会の基本理念は、
黙って観ていろ男性読者。
……だと理解しているので、感想はこそこそやりましょう。