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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

若い内に読んだほうがいい本・補

 話題を少し飛び火させてしまったようなので、続けます。
 「大きな物語」っていうのは結局は受け手側の気の持ちようであって、どんな作品でも大きくなったり小さくなったりする筈です。


 読んだ意見の中で、腑に落ちたのは(id:kaolu4s)さんの「涙腺は年をとってからの方がゆるむので、感動的な作品は焦って読む必要はないと思います。若いうちに触れておくべきはなんといっても壮大さです」(id:miduki144:20040103#c)というところ。極論ですが、方向性はわかりやすいです。
 『ファイブスター物語』もそうだろうし、萩尾望都の作品や、ウリオ(id:urio)さんも挙げていた『ガラスの仮面』なんかが「壮大さ」に当てはまるかな。なんかBS漫画夜話系列って感じですが。


 そして、ぼくが昨日の文章で「大きな物語を一度経験してしまうと〜」と、「一度」に限定してしまっているのは、ぼく自身が「大きな物語」を一種類しか経験していない人間だからだ、ということでもあると。
 もちろん「壮大さ」の種類が少なければ少ないほどその人の人生は「壮大さ」に縛られやすくなってしまうわけで、だから多分、「壮大さ」を多く何種類も溜め込んだ人の方が、きっと。

  • 蛇足

 卑下的に書きすぎたので一応書き足しておくと、二十歳過ぎてから人生観が変わるような出来事は何度もありますよ。

  • 補の補

 なんか本来の出所(水希ちゃんとyasanoさんとこ)とは関係の無い話になってて申し訳ない。基本的には自分語りなんで気にしないでください。
 意外と多くの人(主に同年代)の反応を得てしまったようだけど、これは心の琴線にひっかかるテーマだったからなのかな。