『劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』観ました
「劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!」公式サイト
大阪に来た架神恭介さんに誘われたので、一緒に観てきました。
前作に比べて今回の劇場版は、放出系の「気」の概念を導入してしまったことを除けば意外とおとなしくテニスをしている(必殺技らしい必殺技をみんなあんまり使ってない)のが新鮮だったのと、いつにも増して人格者として行動しつつ「どちらが命拾いしたのか証明しなきゃね」という発言はキッチリ有言実行で貫き通すリョーマが格好良かったですね。
ゲストキャラクターの必殺技「ジェミニ」「万有引力」は、一瞬「? それはどうやって破るんだ……!? 死角が見当たらない……」と思わせつつ、あっさりリョーマが対処してしまうあたりの駆け引きもテニプリらしくて面白かったです。
鑑賞後の感想会。
「リョーマはなんで万有引力をかわせたんでしょうね?」
「カラミティウォールや獅子咆哮弾と同じ原理だと思います」
「あー、カラミティウォールは僕も思った! でも獅子咆哮弾は知らない……」
「『らんま1/2』がわかりませんか……」
「無我オーラは念能力でいえば強化系で、気は放出系なのかなー」
「具現化系はアリなんですかね? 殺人テニスや、気による攻撃が試合で許容されるんだったら、例えば具現化した拳銃で撃っても丸腰は丸腰でしょう?」
「どう見ても拳銃よりも万有引力の方が破壊力ありそうだから、銃器の具現化はオーラの無駄遣いなんじゃない?」
「それもそうか」
あと、パンフレットも表紙がピンク色だったり、上映前のコマーシャルがみんな女性客狙い撃ちのCMだったり、配給側は女性向けのアニメだと割り切ってるんだなーとわかるのがいっそ清々しかったですね。
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『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』(朝日新聞出版)
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世代論のネタとして秀逸。
アニメオタクではなくて経営戦略コンサルタントが書いた本なので、深いサブカルチャー論は期待してはいけないのだが、40代中心でタテ社会的「ガンダム世代」と20代中心のヨコ社会的『ONE PIECE』世代の対立という、大きな見立ては、かなりの説得力を感じた。
「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱 - 情報考学 Passion For The Future
「『機動戦士ガンダム』に影響を受けた世代は、組織は理不尽なものと理解しつつも、そこに所属することをよしとしている。一方で、『ONE PIECE』世代に影響を受けた若い世代は、組織への所属よりも仲間への所属をよしとしている。」
「実像」はさておき、「言説」としては面白いハナシですね。
ガンダムオタクは(ファーストにおける「仲間」の単位である)ホワイトベースの関係性以上に、ジオン軍のディティールに感情移入する人が多そうですが、ワンピースの場合、「海軍側の階級制に萌える」という人がメインじゃないのは確かでしょうし。