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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

BSマンガ夜話

 昨日の『お天気お姉さん』の回を見て、『キラキラ!』の4巻までと『お天気お姉さん』全巻を速攻で購入したいずみのです。
 古本屋の兄ちゃんに、ミーハーな客だと思われたんじゃないかなあ。


 いや、岡田斗司夫の(全然作品論になってない)自分語りな布教に惹かれて読んでみたんですが、安達哲は面白いですね。『さくらの唄』と『バカ姉弟』もおっつけ読むことにします。
 でも『お天気お姉さん』を安達哲の最高傑作としてプッシュするのは価値観の押しつけだと思いますよ岡田さん。いいじゃん、『キラキラ!』が好きな人は『キラキラ!』が一番でも(笑)。


 とりあえずその『キラキラ!』に『THE STAR』の長瀬優也が出演しているのに笑いました。あぁ、これと同時期連載だったのか……。*1
 作品自体の面白さは置いとくとして、インプレッションとしては

……っていうラインが確認できたので良しとしますか。読む順番逆になっちゃいましたけどね! 特に『紫天使〜』の頃のじゅんちゃん先生は絵柄もノリも安達哲の影響受けすぎ。
 普通、『お天気お姉さん』の男性読者は男である山岸の情けなさに自分を投影すると思うんですけど、むしろエネルギッシュな女性陣にこそ自分の理想像を投影するのが雨宮淳みたいなタイプであって、それで女性ホルモン打ったりしたくなるのもなんか頷ける話だなぁと変な角度で共感してしまいました。


 ……しかし↑に挙げた漫画、全部理解できる人は何人居るのかな……。特にネックなのがTHE STARと紫天使。どっちも好きな漫画なんですけどね。

*1:じゃあ、戸田恵美里が国民的アイドルになってた間、中原秋奈は何してたんだ?(笑)

*2:アイドル繋がりっていうだけですが

*3:『紫天使〜』は氷室冴子の『少女小説家は死なない!』と『お天気お姉さん』を錬成した作品である、と

今週のサンマガ

 『ハヤテのごとく』は最近読み始めたんですが、面白い気がしてきました。てっきりオタク狙いバリバリの萌え漫画だと思ってたんですけど(←良くないタイプの先入観)、これ、サンデーの伝統に則ったドタバタラブコメなんですよねぇ。今風の「星パラ」として充分読めるというか。
 星パラの場合「りな→ひろし」の関係性が「兄妹としての“好き”(実際は女として好き)」っていう勘違いですれ違っていたのが、今風だと「ナギ→ハヤテ」は「恋人としての“好き”(実際はなんとも想われてない)」っていう勘違いに発展するわけですね。
 「誤爆告白」って言葉を使うと確かに今風な臭いがしますけど、勘違い/すれ違い、はラブコメの基本でしょう。


 最高野球*1、この展開はいいなぁ。この漫画は「協力型スポ根ではなく、天才型スポ根だからこそ面白い」んだっていうのが今回に良く出ている気がします。

今週のスクラン

 ここ最近の展開で言えば、沢近とか八雲がどうこうよりも、天満と烏丸の関係が進展したことが一番びっくりしました。
 天満と烏丸の関係に示しがついたら、この漫画は一気に終結に向かう筈なんですよね、ドラマ構造的に(だからこそ、天満の話が進まない限りは、延々ラブコメをぬるぬる続けていられるということ)。
 播磨も新人賞受かったりしてるし、花井は八雲に体当たりするだろうし、これって「終わらせる準備」は一通り揃っちゃったことになるのかなあ。文化祭で全部畳みかけることも可能? いくらアニメが終わるとはいえ、まさか。編集部の胸の内やいかに!


 そろそろ小林尽先生の次回作が気になるいずみのです。赤松さんにとってのラブひなネギまみたいなものですし。

今週のネギま

 冒頭の、前回との「繋ぎ」がちょっと悪かったかな?

 「子供(無垢)だから生徒に影響を与えることができる」「子供(未熟)だから生徒に成長させてもらえる」という、この漫画の基本である二重構造を貫きつつ、前回失敗して落ち込むネギ先生に「仕事意識」を芽生えさせるという、(エピソード自体の面白さとは別に)ドラマ的には高度なことを忙しく詰め込んでいる回。
 ……ネタに紙面を食われてるとはいえ、もうちょっと丁寧にやってほしかったかも。前回の落ち込みと、今回の立ち直りが読者の頭の中で繋がりにくい構成になっているような。


 ところで「はる樹」と「雪」は村上春樹オマージュなんでしょうね。これは大方、アシスタントさんの趣味。マギーとMAXが春樹スキーらしいので。
 赤松さんがスタッフの好き勝手に描かせて、ネタを採用してますよという実例ですな。