眼鏡フレームへの素晴らしい執念/琴音らんまる『RDG レッドデータガール』1巻
原作小説がアニメ化もされるということで、興味があって買ってみました。
ある機会があって、原作小説も読みたいと思っていたところなのですが。
RDG レッドデータガール (1) (カドカワコミックス・エース) 琴音 らんまる 作:荻原 規子 角川書店(角川グループパブリッシング) 2013-02-21 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
絵がとても良いですね。
表紙のカラーイラストも綺麗ですけど、本編のモノクロはもっと綺麗。
この表紙のヒロイン、巻頭カラーのイラストでは「赤のセルフレームの眼鏡」を掛けている設定なんですが、モノクロページではツヤベタ(※ハイライトのある墨ベタのこと)で処理した黒縁メガネのように見える表現をしています。
どんな小さなカットでも、なるべくツヤベタで「フレームのツヤの反射」を表現しようとしていて、ここまで丁寧にツヤベタを細かく入れた眼鏡の描写も珍しいでしょう。
また、擬似アンダーリム化で「目とフレームの重なり」を誤魔化すことも少なく、眼鏡に対する作者の愛が伝わってきます。眼鏡好きなら身悶えしながら読めるのではないでしょうか。
アニメではこのツヤベタ眼鏡を表現しようないですが、それは仕方のないところ。これは本当に(モノクロの)漫画ならではの魅力ですね。