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姿勢を良くしてコリをほぐす、身体と脳へのアプローチ

 三ヶ月前に話題になった動画の話です。

30秒で肩こりが楽になる体操がスゴいと話題に | ニュース2ちゃんねる


 ぼくは昔からほぼ独学で、スポーツトレーニングや武術や脳神経科学の理論を応用しながらマッサージの研究をしてるんですが、このストレッチ法も、自分を実験台に分析してるうちに大体原理が理解できてきました。


 動画の感想では「血行が良くなる」といった報告がありましたが、これは筋肉そのものよりも、脳神経の身体マップにダイレクトなアプローチをする方法みたいですね。
 動画のストレッチは「フェルデンクライス・メソッド」という理論に基づいているらしく、ぼくが理解したのはその全体ではないのでしょうが、武術でいうと易筋・洗髄の考え方に近いのではないかなあという気がします。


 原理を推測できれば、全身の関節に応用してアプローチできますから、指先にいたるまで緊張をほぐすことができますし、何よりデフォルトの姿勢(=恒常的な身体マップの座標)が改善されるので、コリの根本解決にも繋がりそうです。
 自分で動くのが不得意な人でも、原理上、他人が手伝って動かしてあげるだけでも効果がありそうなので、マッサージにも使えそうです。


 仕組み自体は、身体の連続した関節を蛇腹状(山折りと谷折りの繰り返し)に畳んでいくイメージで、その「山折り」と「谷折り」のジグザグを交互に反転させる動きを繰り返すだけです。
 いわゆる「金魚運動」も部分的には同じ動作ですね。また、「連続した関節(≒人体の可動部分)」の中に「眼球運動」まで含めるというのがユニークだと思いました。
 「衣服のウエストにゴムひもを通す場合の動作」のイメージなんですが……蛇腹状に縮めたウエストが関節、ゴムひもが神経(身体マップ)に当てはまります。
 関節の中で神経をくねらせることで、滞った部分を「均(なら)し」、本来のふさわしい位置にアジャストするわけですね。


 と、言葉で説明してもわからないと思いますが……、非常に実用的なのは確かなので、もうちょっと実験を続けてみたいと思います。