ビックリマンオンリー行ってきました/「改心ヒロイン」と「悪堕ち」の表裏一体
つい最近、記憶の引き出しから
「そういえば自分にとって『ビックリマン』のサタンマリア(ワンダーマリア→シヴァマリア)が改心ヒロインの原体験なんじゃあ?」
- 参考:
……という萌え記憶が呼び覚まされた*1と思っていたら、タイムリーなことにビックリマンオンリーが大阪で週末に開催されると知り、ちょうど外出の予定もあったのでぶらっと立ち寄ってみました。
ビックリマンオンリーイベント我武者羅
この手の即売会らしく、描き手はほとんど女性。たぶん描き手も買い手もみんなウチと同世代か、それより上でしょう。
とりあえず↑のアンソロを始めとして、良さげなロココ×マリア本を総買いしてきました。
二次創作でちょっと再確認できたことですが、マリアの魅力は「改心はしてるけど悪魔の本性も残している」という、まさしく「聖魔和合」の言葉通りな所で、「善に目覚める」という形容も確かに当てはまるものの、悪の性質そのものが消え去ったわけではないんですよね。
「悪の性質を、いいこと(優しさ)に向ける」という生き方をするキャラクターになっている。*2
思えば清濁併せ持つような人格の方が、われわれ世俗にまみれた人間からすれば「立派」に思えるわけで、その上「罪を犯したことのある人でなければ罪の重さがわからない」「悪い内面を抱えた者でなければ、弱者や悪人の気持ちを思い遣れない」*3ってのもモットモな話です。「まっすぐ育った善人は胡散臭い」という感覚が普通はあったりするものですよね。
改心ヒロインは、そこらへんの心理的なガードをすり抜けて「善」を象徴することができるから魅力的なのかもしれません。
逆に考えれば「まっすぐ育った善人」を悪堕ちさせたくなるシナリオというのは、まさにその「胡散臭さ」に試練を与えて「ホンモノかどうか」を試してやりたい、という欲求から生まれるだろうもので、改心ヒロインと悪堕ちはそれこそ表裏一体の属性って感じですね。
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- 改めてこういうものを買い集めていたり