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【研究用メモ】Inner Reading と Inner Hearing

 英語のメディテーション関係の本で、『Inner Reading and Inner Hearing』という本があるようです。

Inner Reading and Inner Hearing & How to Achieve Existences in the World of Ideas: Two Lectures cycles, Followed by Two Christmas Lectures Dornach, October 3-7 and December 12-20, 1914 Dornach, December 26 and Basel, December 27, 191Inner Reading and Inner Hearing & How to Achieve Existences in the World of Ideas: Two Lectures cycles, Followed by Two Christmas Lectures Dornach, October 3-7 and December 12-20, 1914 Dornach, December 26 and Basel, December 27, 191
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 まぁ要するに「電波を聴く方法」の本っぽいですが……。

http://www.steinerbooks.org/detail.html?id=9780880106191

The first lectures expand on the idea of inner reading and hearing as the path to spiritual knowing.

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 日常語としての「Inner Hearing」とは、たぶん私達が「音楽を思い浮かべる」「誰かの声を思い浮かべる」「何かの音を思い浮かべる」などと表現しているような行為でしょうね。いわゆる「ディラン効果」で起きてるアレに近いですね。
 こうしてぼくが文章を書く時も、自分の思考を Inner Hearing しながらキーボードを打っているわけです。自分の文章を読み返す時も、Inner Reading というより Hearing という感覚で「読んで」います。

【研究用メモ】言葉にできない「読む」という行為 - ピアノ・ファイア

 実は、以上の用法の中に含まれず、しかし自然に私達が「読む」という言葉のニュアンスの中に含めている行為がある。
 それはどれだけ辞書をひいてみても、載っていない言葉なのだ。


 「声に出さずに、心の中で読み上げる」という「読み方」である。

 著名人か知り合いのインタビュー記事や対談を読む場合でも、脳内で本人の「話し声」が文章にオーバーラップして流れるように読んでしまうことがあるはずだ。


「ピンポーン♪」


……という表記を見ても、頭に浮かぶのは「ピンポーン♪」と喋る誰かの「声」だったり、実際に鳴るチャイムの「音」だったりするはずだ。


 反射的に音が再生されてしまう時は、「読む」というよりむしろ「聞こえる」と感じることすらあるだろう。

 この「音も無く音が聞こえる」という現象、「音声を脳内で再生する」という行為を表す日本語も、これといったものが無いようですね。「妄想で聴く」「想像で聴く」……しっくり来ません。「心で反芻する」とは言いますが、反芻ではなく一度っきりの Inner Hearing もありますからね。


 外来語を使ってインナー・ヒアリング、と説明するのが一番手っ取りばやそうですが……。
 この言葉の表現をうまくクリアすることが、今の執筆作業の一番のハードルになっています。


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  • ちょっとこれも今から再読します。似たような概念に触れていたはず