漫画感想/片岡人生×近藤一馬『交響詩篇エウレカセブン』全6巻
漫画版のエウレカセブンは、泣けるラストも含めて非常に良かったです。ネタバレになっちゃうので言えないんですけど、この終わり方については凄く語りたかったりします。
個人的には、アニメ版を踏まえた上で*1読まれるべき作品だと思うんですけど、この漫画版は「レントンとアネモネ」がそれぞれ主人公として設定されているのではないかと。少年読者はレントンに、少女読者はアネモネに自己投影しながら読まれることを想定して描かれているんじゃないか、という印象が残っています(エウレカとレントンの物語と並行して、ドミニクとアネモネの物語が同等のボリュームで進められているのも、アネモネが主役だからなんだと思えば納得できる)。
そして最終話において「レントンとアネモネ」が至った姿を見比べることで、一本スジの通ったテーマが見えてくるわけで……、あーもっと語りたいですよ。
作者コンビの次回作にも期待したい所です。メタファーの使い方が秀逸な人達だと思います。
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