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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

今週のマガジン(2007年1号)

 新年スタート号なので、各連載作のあらすじやスタート時期の年表なんかがあってお買い得。
 しかしゲットバッカーズって、一歩に次ぐ老舗連載だったのか……。

 簡単に感想書きます。

ハンマーセッション

 「学校再建モノ」というテーマを扱ってるにも拘わらず、ストーリー自体は全然教育的でも実践的でもない、エンタメ路線に突っ走ってるのが微笑ましいです。
 マガジンらしいというか、同じ講談社の漫画としては『ドラゴン桜』(モーニング連載)との対比で読むのがいいと思います(あと『クニミツの政』も)。


 今回校長に与えた「好感の持てる詐欺師」っていう印象も自己演出の内だったりするんですかね、やっぱり。

じょっぱれ瞬!

 マグロ漫画第2回。めちゃくちゃ面白い!
 今の所、主人公の能力として描かれているものが「決意と根性と体力だけは凄い」のみなあたりが特に(笑)。
 実際、少年漫画で描かれないといけないのは突き詰めると「そこ」だけだと言えるんですが、その描き方があまりにも純粋なので、ある意味で実験的な作品を読んでる印象です。
 主人公の行動があまりにも無計画すぎるけど、それってどうなの? っていう。しかし、OKだと思うんですよね、漫画としてはそれでも。


 こういうヒーローとしての素質(→参考)「だけ」を備えた主人公が、血縁でも偶然でも、理由はなんでもいいから「何らかのチャンス」を手にした時、「どう化けるか」に少年漫画のスペクタクルがあるわけですから……。


 あ、この「理由はなんでもいいから、何らかのチャンスを手にした時」というのは児童漫画やヒーロー小説なんかでも良く見られるモチーフかもしれませんね。
 「心の強さと正しさだけが取り柄の無力な子供が、一日だけ大人(超人)に変身する機会を手に入れて、正しい力を振るう」とか、逆に「完全なランダムで人類の代表として選ばれた子供が、実際に人類で一番強い心の持ち主だった」とか、普遍的なテーマのひとつですよね。

ゴッドハンド輝

 父親、スケールでけええ。

魔法先生ネギま!

 14頁目の呪文詠唱の構図が凄くいい。
 格闘バトルではない魔法バトル(作中の用語で言うと、魔法剣士の戦いではなく「魔法使い同士の戦い」)の描写は久しぶりな感じですが、長いことバトル漫画を描き続けてきたおかげか、1頁前のシネスコ的な横割りカットから、めくって縦割りへ変化する流れといい、かなり構図選びがこなれてて、アツいですね。
 こういう「呪文の詠唱合戦」はやはり『BASTARD!!』あたりが原典なんでしょうけど。

School Rumble

 沢近の転落っぷりがホントーに容赦無い。か、かわいそうだ……。小林尽は鬼か。
 ここまで三角関係のサブヒロインをこっぴどく扱うラブコメ漫画がそうあったものだろうか(笑)。
 もはや「沢近がどこまでヒドい目に遭うのか」というベクトルにストーリーが切り替わってますが、どうせやるならとことんやるトコまで見せて下さい、って感じです。


 沢近のエビ嫌いは、エビカレー作った時、高野に生きたザリガニ見せられてから苦手になった、とかなんでしょうかね。