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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

今週の『ふたりはプリキュア マックスハート』

 先週の感想に補足すると、「クイーン・チェアレクトの出現を脚本に絡ませない」手法を選んでいるのはクレバーな選択だと思います。これはハーティエルの登場に理由が殆ど用意されないのも同じ。
 説明の必要の無い部分はざっくりスポイルして、それで浮いたリソースを中心となるドラマにトランスファーしているのは評価されて良い筈で、その描写の少なさを誹る所ではないでしょう。
 以前は懸念材料として見ていた(id:izumino:20050313#p3)部分なんですが、今はむしろ安心して見ていられる理由にもなっていますね。


 今回は、プリキュアに求められるリアリティってこの程度でいいんだろうな、という印象が強まった回でした。「リアルっぽさ」はプリキュアっていう番組を構成する上で重要な要素の筈で、今回だとたこ焼き屋台をなぎさ達が手伝って盛り上げる段取り自体は現実味が薄く映るんですが、大人が感じる「現実味」と子供が感じる「リアルっぽさ」は違うんだろうな、と。
 それ以外は特にコメントのしようの無い、アベレージを維持した出来ですね。
 大きなサプライズは無いものの、地道に起承転結の「承」が重ねられていることが感じ取れる静かなシリーズ構成だと思います。「転」が楽しみです。