『マリア様がみてる〜春〜』第11話「レイニーブルー」
はああ。
やっぱりユキヒロマツシタは解ってなかった!
祐巳さまが主人公になった途端にクオリティが落ちるのはなんでだろう。まぁ、そもそも前期シリーズで祐巳のパーソナリティを全然積み上げてこなかったツケが今にまわってきてるだけなんですけどね(TVアニメは演出の積み重ねです)。
この時点で祥子さまは祐巳に依存しまくってる筈なんですが、なんでこんな子を好きになったのかが最後まで伝わらずに最終回を迎えそうな気がします。聖や由乃が祐巳を大事にしてる理由も伝わってこないし。ひょっとして顔が可愛いからか?
あと、個人的に「レイニーブルー」は文学性が非常に高いという思い入れがありまして*1、「祖父の形見である雨傘」というアイテムが物語の象徴として素晴らしくうまく活かされているという所。むしろあの傘絡みのエピソードが無かったらレイニー・パラソルに対する評価はぐっと落ちるくらいです。
そのキモともいえる部分の伏線を表現する意志が全然見えなかったからスタッフには「解ってない」と言いたいわけで。次回予告で「夫婦喧嘩みたいなもんなんですかねえ」とか言わせてる時点で理解できてないでしょーとかもにょもにょ。
傘といえば、祐巳さまが玄関で拳を叩き付けてくやしがるシーン。いくら原作に書いてあるからって。
そのまま絵にするなよ!
吹きだしちゃいましたよ……。あのカットはギャグにしか見えんかったです。
それにしてもアニメ版の祐巳ちゃんは女の子だなああ。女の子のダメな部分ばっかり出てる気がいたしますわ。植田佳奈の声のカラーも原因なんでしょうが、そこをなんとかするのが演出家の仕事だよなあと不平不満。
祥子さまの代わりに胸をぐりぐりされる聖さまが不憫でありましたとさ。
今週の良かったところ:釘宮理恵の演技が結構うまかった所、くらい
今週の残念だったところ:すいませんほとんど全部。期待が高すぎるのかなあ
*1:まぁ原作ファンだからここはベタ誉めしますよ