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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

観測

 「(プリキュアに変身する前のなぎさとほのかは、周囲の人達に対して)できることだけができるという基本的設定」というid:dokoikoさんの書き方は面白い。
 ぼくは何度かプリキュアドツクゾーンの戦いを「私達と関係の無い戦争」という比喩を用いて説明しているのですが、その戦争に参加する「戦士」としてのプリキュアは「私達」に積極的な影響を与えることが「できない」。彼女達プリキュアが「できる」ことはドツクゾーンの驚異を排除し、そして、生身の彼女達自身が「強く近く」なることだけなのでしょう。
 第16話では「戦士としてのプリキュア」は「周囲の人達の悩みを解決できるとは限らない」という現実を(図ってか図らずか)描いてしまったわけですが、今回の第18話では「生身のほのか」が戦いを通じて得た「何か」で友達の悩みを解決しようと努力している。
 この「戦士/生身」の二層性もまた、プリキュアの通底的なテーマとして流れている筈で、注目のしどころだと思います。